歓声のごと傾き
罵倒のごと退きぬ
かくて揺らぐ志を嘆くも
嘆きにさえ耽溺する愚かに浸る
されど君が剣戟の光輝に灯を知り
嘆息の安臥より舞台へぞ歩みたる
学問はたゆまぬ劇場にして
囲い見えざるアリーナのごとし
巨人が足音に逃げまどい
セイレンの歌うや耳を聾するも
黄金にたなびく君が御勲
惰弱なる身に躍動を伝え給う
飛び交う矢石におののきつつも
我未だ見(まみ)えざる君を志さん
罵倒のごと退きぬ
かくて揺らぐ志を嘆くも
嘆きにさえ耽溺する愚かに浸る
されど君が剣戟の光輝に灯を知り
嘆息の安臥より舞台へぞ歩みたる
学問はたゆまぬ劇場にして
囲い見えざるアリーナのごとし
巨人が足音に逃げまどい
セイレンの歌うや耳を聾するも
黄金にたなびく君が御勲
惰弱なる身に躍動を伝え給う
飛び交う矢石におののきつつも
我未だ見(まみ)えざる君を志さん
煮立つ胃の腑は軽率を咎め
諾々として御者に食を乞う
昔日を遠み汚臭覆えば
怠惰にむしろ心身は憩う
眠りは悉皆闘争なるに青々とし
我烏と学のはざまにてはや一年になりぬ
義と情愛のいずれかによるは因果なるか
然りと言わずに腕を枕とす
若き暴虐のきらめき背を刺し
日毎のいたつきに少しく励むも
是か非かあやまたずは難し
諾々として御者に食を乞う
昔日を遠み汚臭覆えば
怠惰にむしろ心身は憩う
眠りは悉皆闘争なるに青々とし
我烏と学のはざまにてはや一年になりぬ
義と情愛のいずれかによるは因果なるか
然りと言わずに腕を枕とす
若き暴虐のきらめき背を刺し
日毎のいたつきに少しく励むも
是か非かあやまたずは難し
熟れたる芳香肌をかすむ
明らまじのうぬが愚とて
足下の雪いよいよぬるみ
外殻を溶かし燐粉と散るらん
春風赴く果ての境地に
いかで古人の智慧を見ばや
千々に舞いつる蝶となりて
うぬが愚も散ずべし
さりとて蒼天の渦目声高く
大地の抱擁も然りと語る
燦然と陽光此のはらを射ぬき
草木と暗愚とを養う
明らまじのうぬが愚とて
足下の雪いよいよぬるみ
外殻を溶かし燐粉と散るらん
春風赴く果ての境地に
いかで古人の智慧を見ばや
千々に舞いつる蝶となりて
うぬが愚も散ずべし
さりとて蒼天の渦目声高く
大地の抱擁も然りと語る
燦然と陽光此のはらを射ぬき
草木と暗愚とを養う
いざよし西方の煙に山火事を見ん
吾が係累の極彩色に年輪とシメトリーとの落涙を聞く
氷柱の女人に地母神より衛生兵を注ぐ
微細なる汝が刃を風の動詞からなるスポンジで畳まん
むしろいたつきの負債を支払う般若湯をつげばや
恥辱の雨垂れ、舶来眼鏡を酒だると飾るるに
汝おのずから孤独のつとむる若い抜糸に鶏鳴を求めたり
さだめて貴なれどうつろなるべし
吾が係累の極彩色に年輪とシメトリーとの落涙を聞く
氷柱の女人に地母神より衛生兵を注ぐ
微細なる汝が刃を風の動詞からなるスポンジで畳まん
むしろいたつきの負債を支払う般若湯をつげばや
恥辱の雨垂れ、舶来眼鏡を酒だると飾るるに
汝おのずから孤独のつとむる若い抜糸に鶏鳴を求めたり
さだめて貴なれどうつろなるべし
やがては果つる花の芽に晴天苦く
ひな鳥は明日の餌食となるかを恐る
さらば吹く風の愛撫慰安ともなり
月光はあわれみをもって忘我を与う
しかるに人の身にありて
苦きを味わう舌持たずまた
肉を献ずる天敵のなきに
いかでか風月の寵に適わん
まして咲くべき花を手折りて枯らし
鳥の飛翔をあだな漂泊となす
まさに天地の両門さえ閉ざさんと欲するの如し
しからば吹き込む風の平安を求むることなかれ
差し込む月光の憧憬を抱くなかれまた
悠然として存することなかれ
ひな鳥は明日の餌食となるかを恐る
さらば吹く風の愛撫慰安ともなり
月光はあわれみをもって忘我を与う
しかるに人の身にありて
苦きを味わう舌持たずまた
肉を献ずる天敵のなきに
いかでか風月の寵に適わん
まして咲くべき花を手折りて枯らし
鳥の飛翔をあだな漂泊となす
まさに天地の両門さえ閉ざさんと欲するの如し
しからば吹き込む風の平安を求むることなかれ
差し込む月光の憧憬を抱くなかれまた
悠然として存することなかれ