春が背中にのしかかる
鈍い女の声が額を這っていく
この苦い夜は葉脈を駆け巡り
黒々とした星の瞬きに道標もおぼろに見える
道の頭脳にあると信じた涙
不妊の胃袋で転げ回り
正義の足跡に懺悔をこなす

あわれなオウムよ
それゆえ時計と悔恨のジャムとなり
サイレンの歯ぎしりを奏でたまえ
けたたましい白痴の胸をえぐりたまえ
しかるのちに道を顧み
第二の故郷へ駆り出したまえ

いとけない春が背中にのしかかる
使い捨ての饒舌が首を締め付ける
淡い脂肪が虚栄の流血を呼び
席巻する愛の爆笑が電線を駆け巡る
幾多の兵士幾多の傭兵が
炸裂する強欲の破片を突き刺すのか

緑のオウムよ
己が頭脳に街中を生育するおまえの姿を
一個の商品に陳列したまえ
けだし正義の値札をつけて
歯を剥き出す星を追いやりたまえ

めくらのオウムは厳かに足並みそろえ
かつて流出と呼ばれまた胃袋の桜と呼ばれた
あの悪徳を切り裂くか
あの胆汁を夜毎の祈りに
くり出した針を飲み込みたまえ
投げつけた斧を身に受けたまえ
しかるのちに清水を飲み干し
第二の故郷へおもむきたまえ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索