金属の心

2005年4月21日
赤肉にひかれた幾多の筋
洗濯ばさみが弾けて点る
湯飲み茶碗よ
汝は声高く螺旋を描くだろう

混合のメッキたち
鏡のごとく月光を遮る
そして私は声高く
幾多の胴の棘をのみほすだろう

肉にしたたる幾多の筋よ
鈍く光るその道は月のうつろいとともに
落涙で錆び付く棘を溶かしてくれ

声高くそして導く湯気の道筋
錆び付く幾多の棘、その棘で
汝ののど笛で弾けそしてまた
我と我が身を突き刺したまえ

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