可燃性の一撃がランプに点る
培養されたナルキッソスの花粉だけがフラスコにつめられた風景
だからこそ忍耐は此岸から彼岸へのシャーレで萎縮し
頭蓋にめりこむ腐敗の夜をとりのぞくこともできない

西を向き鉛の風をのみほして
愛の白扇はガラスの胃袋で爆発する
過剰なアルコールに酸素は欠乏し
燃料に浸った芯の先端は喘ぎ苦しむ
欲望の讒言を封じ火を放て
私に火を灯し骨の一本まで灰と化せ

しかし酸欠ランプの独語は空しい繰り言
頭蓋にめりこむ夜もとりのぞけない

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