三十の詩編;倦まずして
2004年11月13日倦むことなく怠惰が
引き裂かれた列車の蠢く見取り図
乗客を知らず労働も自我もない世間の小箱
懐疑は踊る
懐疑が催す会議においては
信念も知識もはるかに容易なものとなる
けれども時間は実体である
悩ましげに背を曲げ
畢竟悔恨は海の皮膚に注射されるまで
三日月の製糸工場は胡乱なまでに
倦むことなく怠惰が
朝が来るまでに睡眠不足の女王蜂と
踵に翼をつけた蛇
なお倦むことなく怠惰が
怠惰の肉を掻きむしる
禍々しく世界を単調で複雑な雑居地域にししかも悔恨の皺が一面に広がっていく白皙の不安とともに肉を掻きむしる
ナイロン製の蛇が翼をつけて
古書店にガラスの火を放つ
引き裂かれた列車の蠢く見取り図
乗客を知らず労働も自我もない世間の小箱
懐疑は踊る
懐疑が催す会議においては
信念も知識もはるかに容易なものとなる
けれども時間は実体である
悩ましげに背を曲げ
畢竟悔恨は海の皮膚に注射されるまで
三日月の製糸工場は胡乱なまでに
倦むことなく怠惰が
朝が来るまでに睡眠不足の女王蜂と
踵に翼をつけた蛇
なお倦むことなく怠惰が
怠惰の肉を掻きむしる
禍々しく世界を単調で複雑な雑居地域にししかも悔恨の皺が一面に広がっていく白皙の不安とともに肉を掻きむしる
ナイロン製の蛇が翼をつけて
古書店にガラスの火を放つ
コメント