自律的な横顔

2004年10月3日
こうすることで階段も鋼のように崩れ落ちる
星が落ちるよう夕暮れの際
つつましく歩む正義の声を
知らず通る新しい堕落
彼ら同士の絆を賞讃する浅はかさに乾杯する
私と私は互いを糺弾しなくてはならない
息をさせてはならない
怠慢を許してはならない
雷の顎をうち鳴らすことのないように
刃の轟音すなわち心情をやかましい箱
ならない坂道のシンタクスを呼ばない声
意図的なルール違反は気まずい福笑い
抗した結果を歓待せよ
超克を旨とした凄惨の第一命題
未来は存在しない
矛盾律とは私の規則ではない
私の勧告は赤茶けた濁流を惑わす糸である
蜘蛛は吐き出すことのない正常のオートメーション
彼は自律的なのである
不可能な行為が可能ならばそれはもとより不可能ではない
凄惨な愛の現場はぼんやりとして精彩がない
それよりも正義の扉が暗闇へ私を叩き出す時
夜の演奏は感傷を翻して葉脈を描くだろう
自ら彫刻した正義の肖像はこわれやすく
そして市場に呈されるベルトコンベアーにのって
図像を忌む縄がないにもかかわらず
それらの破壊が正義をもたらすと感ずるのは誤りだ
のどから流れ出す諸々の千本と葉脈の声に
もう一つの祖国からの召喚状
喜んで徴兵されたし

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