ダンディーなる哲学諸氏に
2004年8月21日 あいまいな口語詩すすり泣く理性はシルクハットをかぶり
光り輝く拡声器はミントの香り
アーケードの裂け目からはなめらかな深淵が垂れ
港を焦がしまた港に紛れる雑然の蒸気からは
怒号と水仙の嘲笑しか聞こえない
世界の全てを七色の氷で映し出し
権利上のネクタイも放棄した哲学者諸氏に
どうして豊潤な陸が必要なのか
ほぐし難く断ち切り難く
徴兵された幾多の思索の糸たちよ
生への奉仕を迫られる
論理と言語の問いかけよ
貨物室に陳列された真理たちは肩を落とし
しかも化粧の支度に余念がない
われわれは正義を鏡に好みのままに紅を引いては
苦い欠如との野合を拒むこともできず
愛を欲望のキャンバスとなして自ら疲弊し
もはや星の姿のいかなる影も見出し得ない
そして美さえが肥太った自我の舌に貪られ
君主制的権利の偽装に陵辱されるのだ
人生の下女となり
ダイヤモンドの人格と価値ある虚飾に悲鳴をあげる
存在と本質の定式よ
おまえは我が身のための夢のなかでも
永遠なる堅固のパンを望んでいた
だが今や混沌の街の中で夜の中で
聾のおうむや金髪のマルガリータの満足のため
頭脳のようなソナタを演じるのか
おお調和の羽毛に身を包み
海なすロゴスと溶け合った
理性と歴史の鍵穴よ
われわれは定住の港を求めて漂泊を拒み
それゆえ無実の読書はありえない
思索者は人生のためにその果実を捧げるのではなく
果実のために人生を捧げるのだ
光り輝く拡声器はミントの香り
アーケードの裂け目からはなめらかな深淵が垂れ
港を焦がしまた港に紛れる雑然の蒸気からは
怒号と水仙の嘲笑しか聞こえない
世界の全てを七色の氷で映し出し
権利上のネクタイも放棄した哲学者諸氏に
どうして豊潤な陸が必要なのか
ほぐし難く断ち切り難く
徴兵された幾多の思索の糸たちよ
生への奉仕を迫られる
論理と言語の問いかけよ
貨物室に陳列された真理たちは肩を落とし
しかも化粧の支度に余念がない
われわれは正義を鏡に好みのままに紅を引いては
苦い欠如との野合を拒むこともできず
愛を欲望のキャンバスとなして自ら疲弊し
もはや星の姿のいかなる影も見出し得ない
そして美さえが肥太った自我の舌に貪られ
君主制的権利の偽装に陵辱されるのだ
人生の下女となり
ダイヤモンドの人格と価値ある虚飾に悲鳴をあげる
存在と本質の定式よ
おまえは我が身のための夢のなかでも
永遠なる堅固のパンを望んでいた
だが今や混沌の街の中で夜の中で
聾のおうむや金髪のマルガリータの満足のため
頭脳のようなソナタを演じるのか
おお調和の羽毛に身を包み
海なすロゴスと溶け合った
理性と歴史の鍵穴よ
われわれは定住の港を求めて漂泊を拒み
それゆえ無実の読書はありえない
思索者は人生のためにその果実を捧げるのではなく
果実のために人生を捧げるのだ
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