浪漫的行為を森のかさぶたに臭わせて
たえきられぬ柳の妙なるあくび
梢を延長した諸星の天蓋
経巡る血管は木々にまつわり天へ延び
不可分の種子でできた梯子に変化する
幾多の血球とともに魂たちの火が流れ込み
圧力に憎悪を向けながら木の葉を焦がし幹を焼き
喉に染み入る清水のように
魂は森を疾走する
円かに燃える炎の絶叫は最中にて闘争
血管の支柱が焼け落ち
枝は互いの方向を奪いあい
葉は互いに押し合って日光を求める
争う彼らの指先が触れあうたびに
火はますます燃えさかる浪漫的行為
かくして天は星を失い森に時が開始する

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