なぞられた座礁区域
  苦い瞑想の反復
 湿った音階を侮蔑する
  信念体系の質料
粘着性の夜風が光を受けて疾走する手のひらに
 瞬く色彩は無数のモナド
 閃く認識は幾多のアトマ
よじれた帆に刻印されたキャリバンの卑屈な体臭
そして触れるものすべてを穢していった青黒い理性は自らの庭で嘆き悲しむ
彼はひとり
かつて諸人の夢であり星空の示す確かな道標であった空間の座標軸は
魔術を求めた苦い瞑想の腹式呼吸を窓際に追いやった
いずこにても涙する理性
地上は大陸風の情動が立法を普遍化する賭博場であり
天上は炭坑同然にもはや糧とはならない
ガリー船の難破はかつて当然の帰結であり危惧された惨事でありセイレーンの歌声も進むべき存在の類比であった
理性は涙する
達し得ぬ魔術といつまでも不在の予言者を
さわやかな苦役と老少の使命とをまた真と善との平行を

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