不正であってはならない帽子をアンテナにかけ
快いマニュアルを学ぶ肥満者はうつむき加減
倫理の規範的立場を託宣した後に傘を開く
薔薇をくわえたどら猫が虹を疾走するに太陽が引き出される
太陽は肥満者の虚栄と我執で満ちた腹に鋼鉄の吐息を利用され
合理化された吝嗇と貪欲でできた蓄電池にかがやく耳を利用され
死の淵にあっても攻撃的な葉緑体に鼻梁をそして氷細工の胃袋を利用される
愚直に慣性運動を行うまるまるとした本体はなすすべもなく老いていき
連綿と続く剥奪に生を紡ぐことを空虚だとは思わない
周囲に穿たれた炎たちはいずこにも深淵を見出さず
時に目を向け彼方を臨み
はり巡らされた囲いの彼方をのぞむ
そして太陽は盗人を冷たく迎え入れ
老いる日々に生の成就を見るのである
 黒々とした醜い手のしぐさはなんら地平を知らず
 剥奪される陽光に不正の被害を見る

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