(態度表明の文は全て真偽の審判を免れる。それゆえもっとも信頼がおけず全てが独断の罠に陥る)

自己は常に生成する。この命題を把握しない限り「真実の自己」がどこかに転がっていると信じて探し続ける不合理に至る。

高潔であることを欲するなら偽りの夢想にすがり幸福を得るよりは残忍な真実を飲み下し胃の腑を焼く方がよい。しかしお望みでなければその限りではない。

人は言葉の裏切りをしばしば嘆くが誰がその命題の伝達を可能にしたのかはしばしば忘れてしまう。

狂人は己が狂人であることを知らぬ。なぜなら狂気は我々が作りあげたに過ぎぬのだから。自ら狂人を名乗る者は道化師かナルシストである。

運命論者は自由意志を放棄しない。彼らは必然を受け入れる態度を全く自由に選択している。

万事ポジティブな思考方法を披瀝する者は認識と判断が怠惰であることをすすんで暴露している。

人は父親が死んだことを全財産が強奪されたことより早く忘れるというがエゴイズムのみで人間を把握する単純化は裁判所の存在理由を説明できない。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索