かげろうの羽に脈打つ幾何学の壮麗に捧げる
紅のようなおまえの軌道をわたしは恋い慕う
沸き立つ五臓六腑の汚濁も
粘着する体毛も大地から溢れ出す
溢れ出す光は鋭く夜空に寄生し
残骸の水仙を流水に託す
世界の線描を自ら背負い
混沌の心臓をもった楼閣の虫
靴には児戯と怒号もうずまいては流れ
ちぎれた原動の端緒を見るや座禅堂の鐘も鳴り響く
鐘の音に現る因果の振動は
連なる雌雄を決するにつれ
空気の裂け目からは水仙が乱れ咲く
無軌道に至る姿があなたのように
あたか農耕機を操るわたしのように
彼らのように撹乱され
なお悠然として世界を背中に飛び交うのだ

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