毛羽立つ海のはるかなる笑い
鈍重さなぎの清廉に障らずと揚言するは氷山の義務
希求されるおうむは声もあげずに飛びさってしまった
幾多の意志が蠢く雲の中で結晶とともに落下する柔らかな炎
風のように光のように 自ら身ごもる天使のように
たぐりよせた天上はいかなる寵も受けずに始源を生む
毛羽立つ海のはるかなる笑い
川のゆく末を知らず彼岸に渡る賢人の一人
無為の警鐘が洞穴に鳴り響く
女たちの柔和な老獪に膝を折るもぐら
やがてたたずむ円錐に赤々と燃えて日々は散る

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