春風に冀う

2004年3月12日 文語詩
熟れたる芳香肌をかすむ
明らまじのうぬが愚とて
足下の雪いよいよぬるみ
外殻を溶かし燐粉と散るらん

春風赴く果ての境地に
いかで古人の智慧を見ばや
千々に舞いつる蝶となりて
うぬが愚も散ずべし

さりとて蒼天の渦目声高く
大地の抱擁も然りと語る
燦然と陽光此のはらを射ぬき
草木と暗愚とを養う

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索