白身に潜み輝くサイ
一つの歩幅が無数の愛すべき腫瘍となる可能性であり
酒豪はもろもろの真昼の木
そしてこぼれる果実の爆発
風車が運ぶ光速の質量すなわち世界の柔軟と認識の悲しみ
二元論の溶け去る先には確証されえぬサイの非存在
赤い果肉が夜に飛び込みわれわれのアニミズムをデュオニソスの賛歌に変奏する
そして幾多のピグマリオンが一本の枯れ木をクレオパトラの絶筆となる
白い起伏が群れをなす学際的成果をもはやこれまでと棚に預けるほかはあるまい
ひらめく妖精の燐粉 そして風車が運ぶ光速の質量に
詩人の声が高鳴っている熱の核を思う

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