オー

2004年2月21日 明晰な口語詩
わたしをとりまくこの言葉の群れは何なのか
世人の顎が星のきらめきで語る現象の諸要素と頭痛の神話
宵のかげりにひそむたおやかな風の手のしぐさは
 悲愴の太鼓が闘争にいただくサトゥルヌスの絶叫よりも傷口に朝を与える
無数の発光の中で爆発するイメージの川はもはや海に流れ出し
 大気のうねりを切断する水仙の誘惑に足をすべらせる
痛々しい点滅が言葉を愛する
雑踏の外からつれてきたこれらの元素と一つの言語は森を
 失い赤々と揺すれる炎のたおやかさに眠りを休める
そして太陽は水面を過ぎ去り
天文学的見地を誤謬の山に語り合い無数の中心部を一つ一つ膨張させながら優しげな韻律で円周を拡張する
その一点一点がわれわれの宝物庫であり鈍い光沢が捧げる苦行の痕跡は甘露となって空から注がれるのだ

腹を満たした森は眠りの壁に到達する
すりきれる弦の妙音にくつがえる紙と油
いくたびの予言のゆえ商売を疎かにし屋外からの観測を中止したことか
朝食にこだまするサトゥルヌスの舌
白日のせせらぎに鍵が下ろされ焦点もまたしかり
うごめく黄金が知りうる逃走が幾重にも滝となりわれわれが流れだすダムの奔流
語りつがれるこの群れは自然素材の詩人らに舌を与えるだろう
やがて閃く赤いソファは危惧の秩序を整え岩戸にひそむ宵のかげりを夜の洗礼で蔵を見つめる
そして起こる風が風が
絶えまなき先導者の残像にまきおこる風がもろもろのO(オー)をすりぬけ表皮を剥ぐ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索