流れる憤怒吾人に対して曰く、自ずから卑しい微細な流血をなすは生と死の間に結ぶ妥協の条約に過ぎぬ、と。真に生を受け容るるならば世を学び人を知りて行いの愚かなるを改めるべし。真に死を求むるならばむしろ澄んだ刃を頸に一突きしあるいは首綱を掛けまた滝への飛翔をもって確かに目的を達すべし。仮令汝が愚行の利権をとなえども己が安寧の為かかる正当化をなすは断じて道にあらず。道すなわち生と死といずくにかあらん。汝すでにして在るのゆえに在らぬこと能わず。
 吾人これを聴き嘆息して憤怒を飲み下し胸を茫漠に預けるなり。

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