鏡を向けずに蒸気機関車の煙りにまたがりすすで覆い隠していたものを醜悪な愛。白い床に鏡、階段に鏡、エスカレーターに屈みこみ鏡の集中砲火は屠殺業者の見習いに殺される豚のごとく悲鳴を飛ばすが唾液のようでありたんの混じったもののようであり衛生上に不適不適の烙印をせめて図太い鼻のまがりで押す。
蓄積する胃袋のように時計まわりの北極星のように去勢された我々のように除去した腫瘍よりも雷に打たれる憤慨よ。
かかげる鏡は自然を見渡し常に独我論的であり即自のものでありなだめる軟こうを持たない。しかし身体の鍛練には馬糞から吐瀉物から汚濁の限りを遠心力で解体させるよりもむしろ柱にその身をくくりつけるオデュッセウスさながらに勇猛果敢に刀を取る。
醜悪な愛 おまえに向けて放つ光の乱打は焼そばの散乱は胃腸の苦痛は曇天のため息は炎となりあなたの醜悪な愛をむき出しにするだろう。
予言者が渡した靴べらは山々を掻きむしり砂漠の中に醜悪な愛よ醜悪な水仙よ
オアシスのほとりで噴き出す電子音の群れがおまえを曖昧にしてくれたなら月光のさなか天使がらっぱを鳴らして様々の獣もあらわれ平安のたとえをかたりだすだろう。
戯れの公案も味見程度の学問も醜悪な水仙よ無数の鏡の前で砕け散り星のゴミ箱となって清掃活動に寄与する。
花の中にあって時に偉大で時に卑小な醜悪の水仙よ
塗り込めた壁の中で咲き誇りスーツケースは置いていってしまった。
抒情の意志や針金の精神と共に植林の支持をあおぐのだ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索