日の舌先で星星は姿もおぼろ
彷徨し転回し北極星を目指しうつろい
この帆も今また風の手袋につかまれなぶられ
錆と苔と西へ東へ灯台よ
凪の明るみ陽の非情
岸をのぞみて紅の
ゆらぎを今は座標とすえて桜も映るこの浜へ

東雲迫り陽の光り
午後の雷鳴胸の施錠は黙し戒め
語られぬ理性と語られぬ軽快の本性
ひなびたポストが浮きて果つ
無人の舟よ影の舟
黒い砂漠を進む舟
赤い山々超える舟
乙女らの悲哀の歌に諧謔精神を満たすもろもろの人々よ
セイレーンに拒まれて悲しく耳をふさいだ者達よ
拒絶と悲嘆の光はいまだ東雲を照らすばかりでなお嘆き戒め

黒々とした浮き輪は変身銀のロザリオ教皇猊下!
砂金をちりばめ椿は落ちて乙女を夢に陵辱し
蓮咲くほとりで彼は舞う
手をうちならし足を踏み
舟を飛び下り大河を渡り
渡り渡るはその舞いで
単身舞うはその極北へ北へ

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