[見下げ果てたパントマイムの…]/永遠の女性
2003年10月26日 あいまいな口語詩見下げ果てたパントマイムの群れを切り捨てるつもりなのか。その身に投げかけられた赤銅の王冠、カメラと眼鏡の日本人を自らの舞台で演じさせようという。太陽を見つめる幼子はやがて白と緑に点滅している丸いボタンがあらわれたといっている。そして目を地上にうつせば、その残像がそこかしこにみえるのだ。我らの世界は残像、太陽の残像、真実は天上高くに君臨し、下界の狭間でぺてんのような媒介者を排除しているのだ形式にとらわれるのはよしたまえ。
自由闊達さはまがった花の唇。この狭い頭中で沸々とううごめぐ無数のむかでは神経と花束を噛み砕き腐敗させ、ついには縁起の事実とやらと忘却させるに至るだろう。なんという屈強な人の身!私は為すべきを為せねばならぬ、学問の高揚に我が身の全てなどでは到底たらぬ一つの価値だという心情を抱いている。しかしながらおまえは、おおおまえときたら!どこに耳目を開いているのだ、何を貪ろうとしているのだ、一体一体なぜそのような万人の望まぬできごとを不正というだけの義ももたず正義とやらを愛好する真似をしているのだ。西の世界にお前はなぜ向かった。私は雌犬になりさがるために研鑽をもとめてきたのではない。欧米の言語を学んだのではないぞ。
芸術は精神が正装した珠玉のようなもの。
**
吾が永遠の女性、あなたが唯一の永遠であることをせめて願おう。あなたの甘美な痺れに私の志はよろめき、身体は毛穴まで渇えてしまった。美の追求よりも醜の保身、偽りの耽溺へと私を押しながし、はりつけにされ水をもとめる悲鳴をあげさせた。
穢れのまとったその息も、黄ばみ蝕まれたその肌も、そして愚鈍をあらわす濁った両目もあなたの不正な心根にはおよばない。私はあなたからその子宮を切り出して公衆に存在を暴露し辱めることもできたのに。
だが死に行く定めのあなたに悪口雑言を浴びせるのは慎もう。またあなたは彼岸にあって手の届かぬ乙女達の残像を、残像とはいえ私にもたらしたのもまた事実。誤謬の係累であれ、胃袋の満腹もまた事実。黄泉の国の醜女であれ、刃をこの手からもぎ取ったこともしかり。
だから吾が永遠にして唯一の女性よ、どうか息苦しそうに垢だらけの爪で私の顔を掻きむしらないでくれ。あなたは私の誕生とともに足の下で身をひそめ、姿をあらわすと私の家を我が物顔で支配したのだ。
自由闊達さはまがった花の唇。この狭い頭中で沸々とううごめぐ無数のむかでは神経と花束を噛み砕き腐敗させ、ついには縁起の事実とやらと忘却させるに至るだろう。なんという屈強な人の身!私は為すべきを為せねばならぬ、学問の高揚に我が身の全てなどでは到底たらぬ一つの価値だという心情を抱いている。しかしながらおまえは、おおおまえときたら!どこに耳目を開いているのだ、何を貪ろうとしているのだ、一体一体なぜそのような万人の望まぬできごとを不正というだけの義ももたず正義とやらを愛好する真似をしているのだ。西の世界にお前はなぜ向かった。私は雌犬になりさがるために研鑽をもとめてきたのではない。欧米の言語を学んだのではないぞ。
芸術は精神が正装した珠玉のようなもの。
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吾が永遠の女性、あなたが唯一の永遠であることをせめて願おう。あなたの甘美な痺れに私の志はよろめき、身体は毛穴まで渇えてしまった。美の追求よりも醜の保身、偽りの耽溺へと私を押しながし、はりつけにされ水をもとめる悲鳴をあげさせた。
穢れのまとったその息も、黄ばみ蝕まれたその肌も、そして愚鈍をあらわす濁った両目もあなたの不正な心根にはおよばない。私はあなたからその子宮を切り出して公衆に存在を暴露し辱めることもできたのに。
だが死に行く定めのあなたに悪口雑言を浴びせるのは慎もう。またあなたは彼岸にあって手の届かぬ乙女達の残像を、残像とはいえ私にもたらしたのもまた事実。誤謬の係累であれ、胃袋の満腹もまた事実。黄泉の国の醜女であれ、刃をこの手からもぎ取ったこともしかり。
だから吾が永遠にして唯一の女性よ、どうか息苦しそうに垢だらけの爪で私の顔を掻きむしらないでくれ。あなたは私の誕生とともに足の下で身をひそめ、姿をあらわすと私の家を我が物顔で支配したのだ。
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